今朝6.20の空と創業の想い

【想いは現実化する】

本日は、代表の金城雅文が、『大地こども園を創業した時の想い』をお伝え致します。

今から15年くらい前に、新婚ホヤホヤの私は、保育士の妻(美和)から、年1〜2回行われる特別な保育士研修に、私を誘いました。妻が誘った理由は、子育ての教育方針は同じが良いと考えたからのようでした。
その当時の私は、高校教師を夢見るサラリーマンでした。

講師は、千葉県からいらっしゃる川口先生(男性・当時70代)です。先生は、大人がしつけを言葉で教えなくても、『子どもにして欲しいことを、肯定的な言葉かけで、子どもは想像力豊かに育つ』という理論の持ち主でした。
川口先生の研修方法は、自ら保育の現場に立ち、子どもたちと接しながら、肯定的な言葉をかけていき、子ども達に教えなくても、子どもにして欲しい事を言い、子ども達が自分で気づき、自ら行動していくということを実践して私たちに見せたり、幼児期にいかに集中して遊ぶ事が、大人になった時に、自分の人生を自分で切り拓くたくましさを作り、企画力や創造力が豊かになるかという、正に眼から鱗の研修でした。

私の夢は、大学で教職課程を専攻していたので、高校教師になる事でしたが、この研修を受けると、幼児教育の大切さに気づき、私の夢が保育園を設立し、子ども達が自ら行動して、自分で人生を切り拓く事が出来る大人を育みたいという事に変わりました。
その事を妻に相談したら、妻も保育園を設立し、保護者に寄り添える保育園が夢だった!と言うではありませんか。お互いの夢が保育園の設立に決まりました。

しかし、保育園を設立すると決めても、経営したこともないし、そもそも資金がありません。私達がした事は、『保育園を設立したいけど、どうしたら作れますか?』と口に出して、周りの方に伝えることだけでした。

そうすると、新しく出来る保育園で一緒に働きたいという仲間ができました。
さらにあの川口先生から、県内にある銀行の頭取さんを紹介して頂きました。川口先生と私と妻の3人で、頭取の部屋に入って、保育園を設立するための資金調達を相談すると、私がサラリーマンでしたので、頭取から『住宅ローンを借りて保育園を建てる事ができるよ。金利も安いよ。』とアドバイスを頂きました。
実は、その頭取の奥様は、保育園の園長で、1階が保育園で2階が住宅で、住宅ローンを利用して建てたと言われました。
早速、頭取が頭取室から銀行の1階にあるローンセンターに内線電話かけて頂き、『今から金城夫妻が住宅ローンを借りに行くからよろしく。』と、伝えて頂きました。まるで夢のような時間でした。

資金を調達した後、川口先生と一緒になって、子ども達が集中して遊ぶためには、どのような室内が適しているかを一緒に考えながら、
・保育室の床から窓までの高さは、年長さんが背伸びして外を見る事が出来る、110cmが良い。
・保育室から園庭が見れない方が集中して遊べるから、保育室から園庭にすぐ出られ無い方が良い。
・厨房が見えない方が、集中して遊べる。
・登園時やお迎え時にも集中して遊べるように、保育室から玄関が見えない方が良い。
など、川口先生から具体的な設計のアドバイスを頂きながら、保育室を設計する事ができ、2011年9月に、この那覇市金城(かなぐすく)で、保育園を始める事が出来ました。

私たちに大地の基本方針を惜しげもなく伝授して頂いたり、頭取さんを紹介して頂いた川口先生は、2019年12月末にお亡くなりになりました。

『想いは現実化する』
ただ頭の中で思うのでは無く、この想いを周りの人に伝えると、それに共感して頂いた方々が、夢を助けてくれるという事を体験をする事が出来ました。

大地に通っていらっしゃる保護者の皆様、お子様の成長を大切に見守りながら、一緒に歩んで参りましょう。

長文をお読みになって頂き、ありがとうございます😊