今朝6.26の空とコミュニケーション
【⭐️子ども達は交渉力の達人⭐️】

代表の金ちゃんです。
大地での生活は、自分で荷物持ったり、自分で洋服や靴を脱ぎ着したりする身辺自立が、際立つ印象があると思いますが、子ども同士のコミュニケーションも大事にしています。

子どもは、何でも親の言う事を聞いていた時代から、親との会話の中で、「イヤ!」と口答えする時期がやってきます。その時は、お子さんが成長して、自我が目覚めたんだなぁと、喜びを感じる瞬間にしてくださいね。

その頃から、おもちゃをお友達に貸さず、独り占めするようになります。
大人は、「隣りのお友達にも貸してあげて」と言ってしまう事がありますが、この時期におもちゃなどを独り占めするのは大変良い事です。お子さんは、キチンと自己を確立している証拠です。

そして、その時期を過ぎますと、お友達と交渉しながら、遊ぶようになります。
お友達が、「このおもちゃ、貸してちょうだい!」と言った場合、「これは使っているけど、これならいいよ」という具合に、お互いコミュニケーションをとりながら、遊んでいきます。

一つ実際に交渉が成立した事例を挙げます。

ある園児の園庭でのお話です。
お友達が使っているおもちゃがあり、その園児は、どうしてもそれを使いたいようで、何度も何度も「貸してちょうだい」、「ちょっと貸して」など、色々な言葉を使って交渉していますが、一向にお友達が貸してくれません。
そのうち諦めるかなぁと思った時、その園児はある言葉を使い、お友達から見事おもちゃをもらう事が出来ました。
さて皆さん、どんな言葉を使ったと思いますか?

【ありがとう】
その園児は、おもちゃを貸してくれる前に、『ありがとう』と言ったら、ずっと貸してくれなかったお友達は、すんなりとおもちゃを渡してくれました。
園児にとっては、おもちゃを借りる事が【マスト】なので、言葉の使い方、普通はおもちゃを貰ったらいう言葉で順番は前後していますが、見事おもちゃを手に入れたのです。その園児は、その言葉を使って、ほかのお友達からもおもちゃを貰っていったのでした。

保護者の皆様、子ども同士の関わりを大人からの促しではなく、もう少しだけお子様の様子を見守っていましたら、新しい発見を見る事が出来るかもしれませんよ。

【ワンポイントアドバイス】
大地の特色の『見守る』について、お話しします。
大人は手を止めて、お子様をずっと見ているという印象がございませんか?
大地での見守るスタイルは、大人は手を止めず、何か作業をしているようにしています。子ども達からは、大人は何かしているんだろうなぁと思っていると思います。
私たちは、子ども達にバレないように、目配りをしながら見守っていますので、お子様をずっと見張っているわけではありません(笑)。
大人は、子ども達の遊びの風景に溶け込みながら、大地の生活を楽しんでおります。
ご家庭では、コーヒーや紅茶を片手に、本を読みながら、お子様を見守るのも、良いのではないでしょうか?

何か子育てについて分からないことやご相談がございましたら、園長になんでもお聞きくださいね。